70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

こういう役に立ちたかったのです コートのお直し ミシンの達人めざして

車椅子利用のマント

近くにお住まいの方で車椅子利用者がいます。

その奥様からの依頼で、コートのお直しをしています。

体がこわばり、袖に手を通すのが不自由です。

歩いて外出することもなく、車椅子ではいつもジャンパーを羽織っています。

もう使わないロングコートを、車椅子で使え袖も通さずにすむようマントに作り替えるのです。

以前も介護用のエプロンをお作りしたことがあり、今回も相談に見えました。

 

仮縫い

袖をほどいて広げ、見ごろに縫い付けました。

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後ろ身頃の丈は、いつも着ているジャンパーと同じ80cmにして仮止めしておきます。

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最近作ったピンクッションをつけて気持ちはプロ

リハビリから帰って車椅子に乗っていた時、仮縫いしたものを着ていただきました。

私も一緒に手伝って、立ったり座ったりしていただいて様子を見ます。

・後ろ丈はもう少し長く

・縫い代は切らずにそのままで腰を温めるように

・前はそのままの長さを生かして膝掛け兼用にできる

・前がはだけないようにマジックテープをつけてみたい

奥さんと一緒にあれこれ知恵を出し合い、ご本人の顔色も見て(言葉は出ない)楽しく打ち合わせをしました。

 

カスタマイズ

障害を持つ方の要望はひとりひとり違います。

ちょっとミシンを使える人が不便を解消するお手伝いをする、それが私のやりたいことです。

ミシンの達人を目指しているのは、こういうカスタマイズできる人になりたいからです。

コートを持っていらしたとき、一時間くらい介護の大変さのお話を聞きました。

笑いながらですが、どうしても奥さんの目から涙があふれてきます。

お話を聞くことができてよかった、そういう時間を共有できたことでも彼女の役に立てたと思いました。

 

さあ、早く仕上げないと、寒い季節は終わってしまいます。

孫のパジャマ用パンツも、次はこのサイズでお願いと見本を預かっています。

 

うれしい悲鳴です。