70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

音訳講習会 音訳ボランティアの需要があるか問題について

緊張の中級講習会初日

私が一年前音訳ボランティアを始める前に受けたのが、初級講習会でした。

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十数名講習を受けて、今活動を始めたのは4人くらいです。

活動に参加すると決めてから、丁度一年くらいたちました。

今回は、活動をしている人向けの中級者講習会に参加です。

五回連続の初回が始まりました。

まだまだひよっこなので、講習中もとても緊張しました。

先生に指されて、その場で初見読みするのです。

私だったらどうしようと思いながら、「できない。できない。」と思いました。

 

対面音訳・朗読

講習会のテーマは主に対面音訳(朗読)についてです。

もちろん基本的な読みの努力は必須で、その上に対面ならではの注意点を勉強します。

講師の先生のお話で、対面音訳の守備範囲の広さと需要について知ることができました。

私の持っていたイメージは、図書館の一室で本を読むという漠然としたものでした。

 

でも実際は、調べ物を(目の代わりになって)手伝ったり、本棚で面白そうな本を探すお手伝いをしたりと幅広く多様なニーズがあります。

目に障害を持って社会との関わりが少なくなりがちな方が、外に出て人とコミュニケーションを持つという積極的な生き方にも貢献できるのです。

 

音訳はなくならない

今はIT技術の進歩で、読み上げ機能がどんどんよくなっています。

若い方の中には、もう対面朗読なんて必要ないのでは?って思う方もいるのだそうです。

下手な音訳よりも機械の方が聞きやすいという声があるのです。

 

それでも、「人間の声」に優るものはないと信じて音訳の勉強を続けたいと思います。

私も何回か対面を経験したので、信じることができます。

人間と人間のコミュニケーションが、暖かいからです。

目がみえなくても、向上心と好奇心を持って生きている姿に直に触れて、私の背筋も伸びます。

満足そうな表情には、こちらも満たされる思いです。

 

ニーズいろいろ

講習会では、ニーズを拾い込めていないとか、マッチングのむつかしさなどの課題もあげられました。

高齢化社会が進むにつれて、ニーズは増えるだろうということも。

・加齢に伴う中途失明

・加齢で目の疲れ、老眼

・ページをめくることの困難

発達障害の一つのディスレクシア(識字困難)

 

自分の今持っている能力が、他の人のために役立つことは幸せなことです。

いつまでできるかしら、始めるのが遅かった、と度々思います。

今はできるし、勉強が楽しいので続けます。

(勉強は楽しいのですが、思うようにできないのはちょっと苦しい・・)