世界的なベストセラー
勝間塾のサポートメールで、課題図書として1週間かけて勉強したという記事を読み、早速読んでみました。
(私は勝間塾には入ってなくて無料のメルマガを読んでいます。サポメが時々のぞき見できるのです)
果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?
- 作者: ロバート・H・ラスティグ,中里京子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/09/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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たまには難くて厚い本も読もうと思い。
でも、理解できなくて何度も断念しそうになります。
「インスリン抵抗性」とか「異性化糖」とかの言葉をまず理解しないと進みません。
ネットに翻訳した方の要約が出ていました。
新刊のキャッチフレーズは
・低炭水化物ダイエットは「正解」か?
・脳が砂糖をやたら欲しがるのはなぜか?
・食べた分だけ動けば確実にやせるのか?
・カロリーを減らせば体重は減るのか?
・サプリメントは本当に効果があるのか?これらの疑問に答えながら、「人が太るメカニズム」を徹底解明。
脳、ホルモン、細胞、社会、食品業界のしくみにまで踏み込み、
「健康な脳と体」に戻るための処方せんをあざやかに提示する!
とても魅力的な言葉が並んでいますが、実際は医学的な素養がないと読み進んで理解することは難しいのではないかと思いました。
結論は
難しい研究論文はあとから理解するとして、この本の結論をメモとして書きます。
肥満にならず健康的な生活は
①食物繊維をたくさんとる
②一日15分の運動
③本物の食品をとる
で可能になるとします。
一つずつその根拠を書いてみます。
食物繊維(果糖中毒解毒剤1)摂取
食物繊維が肥満を抑える特性として5つ上げてあります。
理解が難しいのでこれも結論だけメモします。
①血糖値を下げ、脂肪を作らない
②悪玉コレステロールのレベルを下げる
③早く満腹感を感じさせる
④食事性脂肪の吸収を遅くする
⑤腸の善玉菌を増やし「太らせ因子」を食い止める
この食物繊維の恩恵を最大にするためには、元の形の食べ物を丸のままとることが必要です。水溶性と非水溶性の両方の食物繊維が不可欠です。
つまり、ジュースやサプリメントでは効果がなくなります。
推奨されるのは、玄米や豆類、ナッツなど
運動(果糖中毒解毒剤2)の効果
運動はインスリンの感度を上げ、インスリンの血中濃度を下げることにより、レプチンシグナルがよりよく伝わるようにし、それによって、交感神経系の緊張、エネルギー消費量、そして人生の質を高めてくれる。
1日15分で良いというのは、台湾で40万人以上のを調査した結果によるものだそうです。
体重にかかわらず、継続的な運動(たった一日15分でさえ)は、健康を増進する唯一最良の手段である。3年間の人生を手に入れるのに、たった273時間の運動ですむのだ。言い換えれば、6万4000%の投資利益率である。
運動の種類については、好きなものでよくて、すぐ始めましょうとのことです。
スーパーでの買い物のルール
本物の食品をとるとは、「おばあちゃんが知っている食品を食べる」とも言い換えられるとはうまい言い方です。昔から食べられていたものとも言えます。
実際にスーパーで買い物をするときに役立ちそうなルールが5つありました。
①空腹で買い物をしない
これって、本当だって実感します。
メモ書きを持って行って、メモしたものだけを買うのも効果的です
②生鮮食品売り場に直行
加工品売り場には近づかないということです。
新鮮な素材を、生でとか蒸したり・焼いたり・煮たりで食べるのです。
③ラベルがついていないものを買う
成分表に書かれている成分が少ない方が良いですが、成分表示自体がない方がもっと良いって事ですね。
④腐らない食べ物は買わない
腐らないように、糖分や各種添加物が使われているためです。
⑤「隠された糖分」に用心する
砂糖には別名が56もあり、ラベルには別名記載されていることも多いのです。
読後感
肥満が世界的に問題になってきていることは事実だろうと思います。
乳幼児や子供の肥満を治療してきた経験から、肥満は本人の意思とは関係ないとします。
社会環境の変化などがあり、肥満問題は「食べ過ぎない」とか「運動をたくさんする」というだけでは解決できないことを論証。
でも私は、体内のホルモンとか代謝の問題は、読んでもあまり理解できませんでした。
もっと、熟読すればだんだんわかるのかもしれません。
結論と実際の買い物の時に役立つルールを、メモとして残しておくことにしました。
一つ疑問があります。
ジュースやスムージーは果物の食物繊維が粉砕されていて栄養的に問題ありとされています。
それなら、全粒粉も小麦が粉砕されているので、あまりよくない食品になってしまうのではないでしょうか。全粒粉パンは良しとされるのがわかりません。
それと
勝間さんの本にも「白米や白パンはお砂糖と同じお菓子のようなもの」というような記載がありました。
白ご飯を食べるたびに、「これはお菓子を食べている」と罪悪感を持ってしまいそうです。
それって、ちょっと悲しいです。
お刺身や丼物をたべるときは、やはり白ご飯が欲しいです。
罪悪感なく食べたいです。
本は読みました。
これをどう消化して、どんなふうに自分の知識として取り入れるのか、もうしばらくこの本と付き合ってみたいと思います。
ちょっと知人に果糖中毒の話をしたら、
「この間、テレビで果糖も必要だって言っていたよ」
といわれて、何も反論できませんでした。
まだまだ自分の知識になっていません。