インタビュー番組で
録画した番組の一覧を見て驚きました。
NHKの「SWITCHインタビュー」に奈良岡朋子さんが出演されているのです。
失礼ながら、まだ生きているとは思っていなかったのです。
本当に本当に、ごめんなさい。
再生してみたら、まだ毎年舞台にもお出になっているではありませんか。
御年88歳だそうです。
音訳の勉強で、自分の滑舌の悪さに希望が持てなくなっていたわたしは、90歳近くになっても舞台で朗読しているお姿を見て、とても励まされます。
年のせいなんて言い訳になりません。
わたしにはまだ20年あります。
民藝
若い頃「労演」といったかしら、毎月会費を払ってお芝居を観る会に参加していました。
そこで民藝の作品もよく鑑賞しました。
どういう関係か忘れてしまったのですが、舞台裏の楽屋にも出入りしていました。
すごく姿勢のいい人とすれ違ったと思ったら、滝沢修さんでした。
本当にかっこよかったです。
奈良岡さんのインタビューでは、その滝沢さんや宇野重吉さんの名前が出てきてとても懐かしかったです。
宇野重吉さんと山本安英との「夕鶴」も見たのですが、若かったわたしはどうして子供じみた昔話をするのって位しか思わなかったです。
若い時って浅はかです。
今のわたし
久しぶりに学生時代の気持ちを思い出しました。
あの頃のわたしが今のわたしを見たら、どう思うかしら。
なかなかよくやっていると思ってくれるかしら。
世俗にまみれて堕落したと思うのかしら。
あの頃大事にしていた気持ちを、守り続けてきたかしら。
あの頃と変わらない気持ちが、基本的には残っているような気がします。
あの頃読んだ本、考えたこと、今でもわたしの糧になっています。
今までの歴史のすべてが、今のわたしを作っているのを感じます。
そしてこれからの一日一日が、歴史を作っていきます。
奈良岡さんとのいい出会いでした。