石材の中から出会う
*映画の予告編からのスチール写真です
アイアンガーグルジの映画の予告編に、石材を刻んで仏像を彫り出す場面がありました。
熟練の石工が大きな石からノミをたたいて、インドの神様を作ります。
その過程がヨガと共通するというものです。
英語の字幕しかないのですが、意図するところはわかります。
自然をお手本に、自然(=五感以外の直観)から導かれて石材の中から神様が現れます。
アイアンガーグルジのヨガ指導も、あるべき人間の姿に近づくための修練です。
逆立ちの足をベルトや木の棒を使って矯正(?)している場面があります。
最後にグルジが
This is the legs.
と言います。あるべき位置に整った足の出来上がりなのでしょう。
木材の中から出会う
丁度NHKのインタビュー番組で日本の仏師明慶さんとロボット研究者&会社経営者がでていました。仏師も木材から掘り出して、人の魂を救う仏像を作り出します。
その中で印象的だったのは、木材から仏像を彫り出すとき、いらないところをそぎ落としていくという話です。
貪欲に求めていく前向き姿勢とは違う、内側(魂とか陰側)に導かれての制作だと感じました。
ヨガのアサナで出会う
お二人に比べるにはおこがましいばかりですが、わたしもヨガの修練で自分と出会います。
今の私にとっては、ヨガです。
今までの人生で、人や仕事など様々な出会いがありました。
その出会いで自分が作られたとしたら、大きな塊から自分が掘り出されて今の形になったとも考えられます。
ぼんやりとした塊から、シャープな自分が出来上がっていく過程ともいえます。
たくさんの物や雑多な情報がほしくてとりに行っても、ぶよぶよの塊が大きくなっていくだけというイメージです。
必要なものだけの、自分らしい姿、本来の姿、そこへ向かっていく道を歩みたいです。
それが、心も体も楽になる道です。
ヨガはその方法です。
修行は続きます。