この頃のテーマ
ヨガセンターではマントラに続いての練習は、足の指にスティックをはめて歩くことから始まります。
大きく輪になって歩くのですが、つま先立ちになって歩いたり、ジョギング風に早足になったりします。
痛いです。体調の悪い時は特に痛いです。
それに加えてこの頃よくおこなわれるのが、スティックをはめたまま後ろ向きに歩くことです。
アサナでも、壁に背を向けて立って「背中を感じましょう」というのがあるのですが、壁なしでも歩くときに背中を感じる練習です。
後ろ向きに歩くとき、眼は前を向いていますが情報を得ようと思いません。
意識を後ろに集中させます。
内側に意識を
よく純子先生は「前に向かうのは外の世界、後ろは内側の世界」というお話をなさいます。陰と陽で言うと後ろは陰の世界、自分の内側の世界です。
後ろ向きに歩くことは、自分の内側に意識を向けることにもなります。
外に外にと情報を得ようと向かう気持ちを抑えて、自分の内側の世界に目を向けるのです。
心の中も
後ろ向きに歩くと心も静かになるのがわかりますか?と指導員の先生に聞かれました。
確かに、ゆっくりていねいに歩くと心も穏やかになります。
この穏やかさを失くさないように、ヨガの練習をしましょうと言われて、その場の全員の立ち振る舞いが上品におしとやかになりました。
ブロックを出したりするときの音も静かになったり、いつもとちょっと違う静けさがホールに漂ったような気がしました。
そのままの静かな気持ちで
この穏やかな気持ちは、日常生活でも持っていたいものです。
ある練習の時、一連の身体を伸ばすアサナをした後で指導員の方が「頭が静かになりましたか?」と聞きました。
ヨガセンターに来て、まだ体も心もざわついていたのが、外界の雑音が消えて自分の身体に集中したときに得る静けさです。
なにかと心が乱れる日常に、静かで・穏やかで・純粋なこころもちを取り戻したいです。
そのための近道が、ヨガをすること。
ヨガをすることは、そういう心を強く持つための訓練。