森谷明仙さん
明仙さんはたくさんの顔を持っています。
書家ですが、言葉を大切にし、ラジオのパーソナリティもこなしてしまいます。
着物やバッグに書いたり大場面を使うパフォーマンスの時の大胆さとうって変わって、語り口は優しく心に響きます。
明仙流とは
イベントの始まりは、明仙さんがテーブルいっぱいの大きさを使ってのパフォーマンス。
太い刷毛で一気に横線を書きます。
何本か書いて、そこに定着用ににかわを塗ってから金粉を撒いていきます。
そこに、その時明仙さんの心に浮かんだ言葉を添えていくのです。
配置も言葉の内容も即興なのに、バシッと決まってしまうのが長年の鍛錬の成果でしょう。
そのあと、書とのかかわりと修行についてのお話を1時間くらい。
人生の節目での人との出会い。
オリジナリティーを獲得するまでのたくさんの努力を知ることができました。
壁にいくつか飾ってある明仙さんの作品の説明。
どんな時、どんな気持ちで書かれたものか、それが見る人にどんなに感動を与えたかのエピソードなどです。
自作の詩の朗読もあり、柔らかな語り口で参加者の心をつかみます。
そして初体験
しばしの休憩の後、参加者の実践編です。
今日のお題は自分の名前の中の一文字。
明仙さんがその人に「どんな生き方をしたいですか」と質問し
そのイメージの字を書いてくださいます。
私は「ふらふらしないで軸の通った生き方をしたい」と答えました。
そして見本をいただきました。
何枚か練習するのですが、みなさん最初の一枚の出来が良いようです。
明仙さんいわく「無欲だから!」
壁に飾ってあった額にその一枚を入れてみると、本当によく書けているのに驚くほどです。
自分のお気に入りの一枚を掲げてみなさんに発表する顔は、笑顔で輝いています。
これから
イベントを終え、参加者からもっと続けたいという声が上がりました。
それだけみなさん楽しかったのです。
私は鎌倉に行った時思ったことがあります。いつか写経をするとき、正座して筆で書きたいという野望です。
ヨガでひざを直して正座できるようにします。
あとは、書道も練習できたらいいですね。
その場にいる人と明仙さんとで話し合い、3か月に一度くらいで定期的に教えていただけることになりました。
字とともに、なにかの色をつけ加えて素敵な年賀状ができそうです。