70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

『ひざ痛は99%完治する』 酒井慎太郎 著  ヨガを続ければいいことの再確認できました

本の貸し出し

ヨガセンターでは純子先生の集めた本が本棚に並べられていて、貸し出していただけます。

 

その中で、今の私の故障であるひざ痛に関する本があったのでお借りしました。

 
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今は正座もしゃがむこともできるようになりましたが、まだ時々痛むことがあります。

 

アイアンガーヨガに通うようになって、足の使い方や筋肉をつけることなど教えていただきました。

でも、痛みがなくなるとつい悪い癖の横座りを長くしたりして、痛みが戻ってきます。

 

ひざ痛の原因

著者の酒井さんは柔道整復師で腰痛などの専門クリニックを手広く経営されている方。

ひざ痛の原因は老化ではないので、あきらめないでいいと書いてあります。

原因は2パターン。

ひざ関節の「使いすぎに」と「使わなさすぎ」

私の場合は後者です。ほとんどの場合があてはまるそうです。

長年の運動不足からひざの筋肉が衰えてしまい、ひざ関節に無理な力がかかるようになった結果起きる・・・

 

ひざを動かすために、もっとも重要な働きをしているのは「大腿四頭筋」という筋肉です。・・・・

この大腿四頭筋の筋力が低下すると、ひざのバランスが崩れ、さまざまな問題が生じてくる。

ヨガセンターでひざについて最初に言われたこともこのことでした。

「太ももの筋肉を鍛えるといいですよ」とのことで、壁に足を立てかけて太ももを壁に押し付ける運動をかなり熱心にしました。

 

そして、毎回のヨガの練習で繰り返し言われているのも、まさしくこれです。

「太ももの筋肉を骨に押して!!!」

 

本を読み進めていくと、ヨガセンターで指導される内容と重なることが多いのに驚かされます。

 

関節ケア「4つの基本」

ひざ関節をいつまでもなめらかに動かすためのケアが4つ挙げられています。

ですが、それぞれはすべてヨガの練習でカバーできている内容でした。

赤字が本に書かれていることです。

 

1ひざと腰の「簡易版・関節包内矯正」を行う

ひざのための運動は、仰向けでテニスボールを膝に挟んで曲げ伸ばしをするのですが、これはまさしくアサナにもあります。

パヴァナ・ムクタ・アーサナ(ガス抜きのポーズ)です。本ではひざの裏の関節腔という隙間を空けるためにテニスボールを使います。

ヨガセンターでは膝が悪い時はアサナによってブランケットやロープなどを膝裏に挟むように指導されます。同じ理屈なのでしょう。

ヴィーラアサナでも、ひざの悪い私はひざ裏にブランケットをはさんでいます。

バジュラアサナ(正座)では全員ブランケットをはさんで足首と膝上をベルトで固定します。

ひざが腫れていたときも、このアサナでは痛みがなく座れて驚きました。

終わった後は足のトーンが整えられて気持ちがいいのです。

 

腰のための運動はテニスボール2個をガムテープで留めておしりの仙腸関節のところに当てて仰向きに寝る運動です。

ボルスターをつかったいくつかのアサナで同様な効果がありそうです。

 

スプタ・バッダ・コーナアサナやボルスターを使ったシャバアサナでも、腰の後ろがボルスターの角で程よく押されます。

それが本当に仙腸関節なのか、素人の私ですから断定はできないのですが。

ブロックを使ったセツ・バンダアサナでも仙腸関節を刺激していると言えるのではないかと想像します。

 

いままで、指導の先生のイントロダクションのままにシークエンスをしていました。

これからは、それぞれのアサナが体のどの部分を刺激し伸ばしているかをもっと意識し感じたいと思います。

アイアンガーグルジは解剖学を学んで、アサナの効果と完成形ができなくてもどうすればいいかを研究したのでしょう。

 

ヨガセンターに通い始めの頃、わたしの水がたまって膨れたひざを見て純子先生がおっしゃいました。

「大丈夫、治りますよ。でもわたしのはお医者さんのやり方ではなくヨガ的にですけどね」

 

今になってその意味がわかります。

 

整形外科やクリニック、整骨院などに行かないで、私はヨガの方法で身体を治しているのです。

 

2お風呂で暖まりながら、ひざの曲げ伸ばしをする

お風呂の中だけでなく、ヨガのクラスではいつも「膝を引き上げて!!」といわれています。

これもヨガセンターに通えば日常的に実践しているということです。

 

お風呂の中でも意識して見ましょう。

 

3前かがみのクセを直し、姿勢をよくする

クラスのはじめに背中を壁につけて傾斜板に乗ります。

このとき、後頭部も背中もしっかり壁に添わせます。

前に出がちな太ももや、壁から離れがちなウエスト部分にも意識を届かせます。

足指スティックをはめての歩行では、肩を廻して肩甲骨を真ん中に集めて降ろすことを、しっかり指導されます。

 

だから姿勢は自然とよくなっていきます。

アイアンガーヨガを学び続けることでこの方法も実践しています!

 

4とにかく、こまめによく歩く

ヨガをしているだけで運動はたりていると考えがちなので、これは生活を変えたほうがよさそうです。

歩くのはもう少し増やします。

ともすると家にこもってパソコンに向かってばかりのわたしは、ヨガセンターに出かけることで身体を動かすことが他律的にできています。

 

合宿の時にもかんじたのですが、不思議なことにヨガセンターで練習をしているとこまめに身体が動くようになります。

アサナが変わるたびに、プロップス(ブランケット・ブロック・ベルト)を用意したり片づけたり、ヨガマットの向きを変えたりマットをもって場所を移動したり、忙しく動きます。

 

使ったものを片付ける、掃除をする、っていうしつけの場所にもなっているように思います。

外を歩くのもですが、家の中でもこまめに身体を動かそうと思います。

 

60歳過ぎた今になっても、しつけてもらっていますね。いいことです。

 

関節トレーニング

本の後半では、痛くなってからのケアだけでなく、痛くならないようにトレーニングすることを薦め、いくつかの方法が紹介されています。

 

主に大腿四頭筋の特に内側広筋を鍛える方法です。

 

正しい歩き方 → これもヨガセンターで毎回指導されます

『綱渡りウォーク』 →  ひざの内側の筋肉を鍛えるアサナも多数あります

『クッション挟み体操』→ ブロックはさみと同じ

 

どれもいつものヨガの練習で同様の効果を得ることができます。

 

丁度この本を借りた日のヨガセンターのクラスでも、ぴったりの内容がありました。、腿の内側の筋肉を使うためにはどのようにしたらいいかが大きなテーマでした。

 

インテリジェント・ツーベルトを腿に巻くことで、普段意識できない内腿がしっかり内転することができます

ウレタンブロックを使ってその動きを感じてみたり、いろいろ工夫されたクラス内容でした。

 

ヨガに導かれて

柔道整復師の方の本でしたが、読めば読むほどヨガがひざの回復に有効なんだと思いました。

アイアンガーヨガに巡り合えて本当にラッキーでした!

 

最初に体験クラスに参加したとき、ひざが悪くてタイミングが悪いと思っていました。でも、丁度良く巡り合った身体を整えるメソッドでした。

 

ヨガでは、心の安定を求める気持ちが強いのですが、身体が元気で整っていってこそ、気持ちも明るく晴れやかになれるのでしょう。

 

ちょっとひざの痛みがなくなると、横座りの悪い癖が出てしまう私ですが、そんな自分を確認しながら、良い方向に変えていきたいです。

 

アイアンガーヨガを学ぶことは、自分の身体を実験台に、感じ・観察し・考えて・実践すること。

 

先生方の助けを借りながら、学び続けます。

 

 

ひざ痛は99%完治する

ひざ痛は99%完治する