70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

森林ヨガ ステキなヨギーニとの出会い

飯山 森の家 

飯山なべくら高原に行ってきました。

飯山着11時18分の新幹線に乗り、12時に飯山駅まで宿泊する「森の家」スタッフが迎えに来てくれました。車で30分走って、山の中のセンターハウスに到着。バンガロー形式の宿泊棟が10棟建っています。

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 森林セラピー


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駅前のスーパーツルヤで買ったお弁当を食べた後、1時半から2時間の森林セラピーに参加しました。森の案内人と一緒にウッドチップで整備された森の中を散策します。

まず最初にすることは、呼吸法でした。

途中でも、何度か深呼吸をし、大きな木の前で木をイメージして「木の深呼吸」なども教えていただきました。

森林セラピーの目的はリラックスして、健康に良い影響を与える森の歩き方です。

足の裏でしっかり地面を感じることを重視します。だから時々は目を閉じて前の人の肩につかまりながら歩いたりもしました。

思いがけず凸凹があるのを、しっかり感じて神経を足裏に集中させます。

いつもは視覚にばかり頼っていて、足裏からの情報には無関心だったことに気付かされました。

出会う植物や虫の名前を教えていただき、森の成り立ち、地域の里山としてどのような存在だったかのお話もありました。

雪の重さに曲がりくねってしまった木々の幹に、木の生命力の強さを感じ生きる元気をもらえるとのことでした。

ひとやすみでは、ハーブティとお菓子と記念撮影。

ここでトイレに行ってもいいですよ、って言われたけど付近にはそれらしき建物はありません。

「今日は皆さんしかいないから」って言われたってことは・・・・????

 

平坦で歩きやすい道、途中で森を観察したり深呼吸したりの2時間でした。

 

その後「いいやま湯滝温泉」に向かい、温泉の後は地元のお野菜中心の郷土料理を堪能しました。おいしかったのと、量の多さに驚きました。どれも、しっかり素材の味を生かしていて、手間暇かけて作ってありました。食べきれなくて、あとでお腹が空いた時にどうぞとパックをいただいて持ち帰りました。でも、おしゃべりをして夜が更けてもお腹は空かず、名物の笹寿司は翌朝いただきました。

収穫の秋だけあって、各種キノコがふんだんに使われていました。

食物繊維たっぷりだったので、デトックス効果抜群でした。

 

森林ヨガ インストラクター

翌日は温泉から持ち帰った料理で朝食を済ませ


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チェックアウトを済ませてから、10時から12まで森林ヨガに出発です。

 

先生は飯山市在住の井出ふみ子さん。市内でヨガ教室やエステのお店をしているらしい。

声のトーンが心地よくて、抜群に上手なヨガガイドでした。

ネパールでティーチャートレーニングを受けたそうで、独特のヨガを確立しているようにお見受けしました。

「ポーズをキープしているときがちっちゃな瞑想です」

というように、瞑想と心にフォーカスした内容でした。

森林ヨガ体験 森の中で

五感を研ぎ澄ました先に第六感の開発があるのではというお話から始まり、ヨガをする広場に行くまでの道すがら、聴覚や嗅覚・肌感覚・味覚などに注目していきました。

野草や木の実を食べました。

群生している三つ葉ははお浸しにしたらおいしそう。先生は食べられそうな野草はどんどん試しているそうです。野草の強いエネルギーももらえて元気になるというお話に、なるほどと思いました。

私たちも、いくつかの名前もしらなかった野草を食べて、味の違いを確かめたりしました。そんなにくせがないものもあります。どれも濃い味です。

落ちている山栗の皮をむき生のまま食べると、カリカリとしてほのかに甘くておいしいです。

リスや熊もこれが好物なのもうなづけます。

爪楊枝に使われたという黒文字枝を折って、鼻先ににかざすといい香りがします。

自然に目を向けると、こんなにも豊かなのですね。

途中蛇にも会いましたが、それも自然の一部。

 

せせらぎの水音に耳を澄まししばらくとどまりました。しっかり音と風景を脳裏に刻みこみます。

 

手に触れると種が飛び出る草の実に、野草の営みの不思議さなどの体験をしながら、森林ヨガの開催場所に着きました。

高くそびえるブナの木に囲まれた木漏れ日のこぼれる小さな広場です。

平らなところを探してヨガマットを敷きます。

自然との一体感 大地に溶け込む

まずはヨガマットに横たわり、背中で大地を感じ居心地のいい場所を探します。

目をつむり、森の音に耳を傾けます。

まずは大きな風の音に集中し、次にその奥で鳴いている小鳥の鳴き声を見つけて集中します。次には小さな虫の声を探して集中します。

そんなふうに意識をめぐらせながら、最終的にはそういう音には無関心になって、自分の呼吸にだけ集中しましょう、というガイドでした。



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穏やかでスムーズにアーサナと呼吸法を取り混ぜ、最後のシャバアーサナでは、大地との一体感を感じるようにと進んでいきます。

真上に広がる木の枝と葉の間から見える空の景色を目に焼き付けるために、目を閉じたり開けたりを繰り返します。

 

そうして脳裏に焼き付けておけば、これからいつでもどこにいてもこの森の中にいる感覚になり、瞑想ができるというわけです。

 

広場に来る途中の水のせせらぎを思い出し、これも自分の記憶にしっかりととどめておきます。

 

この二つのイメージは、今回の森林セラピーの記憶のお土産というわけです。

 

インストラクター

井出さんは素敵なヨギーニでした。

エステのお店をしていて、アロマの施術をなさるようです。

インド哲学のお話を少しすることもでき、「ギーター」は素晴らしいよねと盛り上がりました。

帰宅してから井出さんのブログ

rani.naganoblog.jp

を拝見すると、植物や動物、特に小さな虫たちもいとおしく仲間のように思われています。いろいろ手作りされて生活を工夫されています。

旅先での思いがけないうれしい出会いでした。