70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

自分軸と立ち木のポーズ

自分軸って

私が自分軸という言葉を初めて聞いたのは「断捨離本」でだったとだったと思います。

その後参加したセミナーでも、自分軸で物を考えることとか、自分軸を持つことが大事という話が何度も出てきました。

自分軸って、わかるようでよくわからない言葉です。

持っているのか、持っていないのかに基準はあるのかとか、変化してもいいのかどうかとか。

 

身体と心の自分軸

ヨガでも、「立木のポーズ」をするとき自分軸を探しましょうと言われます。

 

断捨離とか自己啓発で言われる自分軸とヨガのポーズでの自分軸って、なんとなく別物の感じでいました。

今更ながらですが、同じことを言っているのだと気がつきました。

 

自分軸ができて来ると、「立ち木のポーズ」もぐらつかなくなるというので、一生懸命自分軸を探してみました。物理的な中心を探して身体に意識を向けるのです。

他の人ができているかとか、できていない私を見ている他の人がいるとかの意識を捨てて、自分の身体を真ん中のバランスをとれるところはどこにあるかだけに集中します。

他人を意識しないこと、自分だけを見ることの訓練なんですね。

 

よろけても、足を下ろしてしまっても、それが今現在の自分だと受け入れます。

そして、もう一度やり直したり、今日うまくいかないけど疲れているのかなって内省してみたりしてみます。

 

自分とだけ向かい合う、幸福な時間だと思います。

 

心が他のことや人にとらわれていると、うまくポーズが取れません。心と身体が密接に関係していることがわかります。

 

心と身体をそれぞれ別物として、客観的にみることもヨガで目指すところと言えます。

と同時に、一方を鍛えることで他方のバランスを持ち直す手伝いができるようにも思うのです。

身体に障害があっても、心はどんと落ち着いてよいバランスを維持できている人はいますよね。怪我をしたとき、心まで傷ついたり乱れてしまうのではなく、落ち着いて対処すると回復が早くなるでしょう。

心は悲しみや苦しみの嵐に吹きちぎられそうでも、身体の軸を探りながら強く保つことを続けていくと、心が強く立ち直ることの助けになるのではないでしょうか。

 

同じこと

断捨離はヨガの行法からきています。

心の問題を解決する手がかりとして、身の回りの「もの」から手を付けていくのが断捨離です。

 

「立木のポーズ」で自分軸を探してよろよろしているのも、断捨離で「もの」を捨てるのも、めざすところは同じなんておもしろいです。

 

自分の心に向き合い、他人の領分を犯すことなく、心地よい場所を探しているのだと思います。

 

狭いスタジオでは、周りの人とぶつからないようにし、もし触れ合ったらていねいに謝罪しますよね。家でも社会でも、そんなふうに他人にていねいにやさしくしながら、自分の軸を探していきたいと思います。