70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

『八十八歳を生きる ヨーガとともに』佐保田鶴治 再読

再読して涙が出た。

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六十過ぎてから始めたヨガで、虚弱体質を改善してどんどん健康に。

請われるままにヨガの指導をして二十年。

八十三歳の時、それまで積み重ねた宝のような健康に自信を無くしたときの反省と覚悟がすごい。

こういつまでも病気が続いているようでは資格がない、もう辞めますと断りを言ってね、隠退することに決めたんです。・・・・ヨーガをやっていてそんなことではだめやないか、九十までに弱るのは駄目やと、だからもう一遍、ヨーガをやって復活しなさいと言われると、これは恥ずかしい。前よりもっと恥ずかしい。自分の失敗の為にヨーガを辞めんならんようになった体になったのが残念だから、もう一遍やり直そうとおもって、自分でもいろいろと考え、努力もしております。

健康に自信があっても、数か月のストレスや疲労でヨガによって培っていたたくわえを失くしていたと病の原因を分析している。指導者として日々の研さんを説く人でさえこうなのだから、継続していることはいかに難しいかということ。

そして、そこから人に言われてではあるけど、またヨガの真理を信じて極めていこうと決心しなおしている。

人間はいつからでもやり直せる、八十過ぎていてもということだ。

恥ずかしい、恥ずかしいと吐露している率直さに、私は感動し涙が出た。

恥ずかしくったって、また歩み続ける姿を見せてもらったことにも感謝。

勿論佐保田先生はインド哲学の大家でありヨガの実践者としても偉大なんだけど、率直で正直な人間性をも尊敬する。

 

この本は手元に置いて、時々読み返したい。中の佐保田先生の写真もチャーミング。