加藤諦三の著作、以前感動して読んだことを思い出し、 再読すべく図書館から何冊か借りてきた。
今になってみると、大げさすぎる。
若いころは、扇情的なことばに敏感に反応していた。
今回再読してみて、どんな恋愛感情もその高揚を持続することはできないという言葉に、至極納得してしまう。
幸せも不幸も、相対的な感情で、それが続くと慣れてしまうこと、また同じ状態で続くことがないことがわかってしまったから。
肉体的苦痛でさえ、それが続くと痛みを感じなくなる。
肩鎖関節の脱臼をしたとき、吐き気がするほど痛いのに1時間以上病院の待合室で待たされたとき、それを実感した。
でも、精神的な苦痛のほうが慣れるのに難しく、長期間心と身体を苦しめるような気がする。 心を立ち直らせるのは、むつかしい。
本当に執着・怒りはコントロールが難しい。
心の平安失くして幸せはないというギーターの言葉は重い。