70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

動けばいいんじゃない

今日知人との会話で、自分のことを語った。

仕事と家庭だけで引きこもりのような状態に悩んでいる彼女に、他の世界を作ることも楽しいことを話したのだ。

地域での活動が新聞や週刊誌に取り上げられたり、ヨガで銀座まで通っていることなど自分の世界が広がってきたのを振り返ってみた。

おもえば、まだパソコン通信と言っていたころ、ネットでスピリチュアルなサークルに参加しオフ会にもせっせと出かけていた。

一歩踏み出していく勇気がないという彼女と、思い切って踏み出したら楽しいよと言う私。

「涙とともにパンを食べたことのない人には人生の本当の味はわからない、っていうじゃない。涙も出すけど、本当の味を実感できるんだから、いいんだよ。」

どうして、涙を出すこともいとわなかったかを考えると、高校時代に読んだ加藤諦三の本の影響だと思い至った。
 
何という題名だったか忘れたけど、やらないで後悔するな、傷つくことを恐れるな、なんてことばに感動して、自分の「片想い」にのめりこんでいったことあたりにきっかけがあるようだ。


その「片想い」は、今振り返ると、全く自分の妄想の中に入り込んで一人芝居に酔うような出来事だった。
思い切って飛び込んだはずの世界の中で、実際は我が身を守って何年も引きこもってしまっていたようだ。

世界が広いか狭いかは、実際の行動とは同じではないかもしれない。

外に出かけなくても、本を読み、思索し、文章としてアウトプットし、アーサナで身体を内側から観察したりすることも、生きることを深め豊かにしてくれる経験。

怖がって外に出ないとと同じように、自分の内面を探るのも怖がっているのかもしれない。やみくもに外に出かけて、忙しくして自分の心の弱さ汚さを見ないようにしている。

考えることを放棄して、ゲームやテレビなど受け身の快楽に身を任せることもある。

動き回り、表に出ることがえらいんじゃない。