70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

名画座はシニアのオアシスか

ある日のこと、池袋の「新文芸座」で映画鑑賞。

その週の土曜日に平田満さんとのイベントがあるので、予習のため「蒲田行進曲」を見たかった。

以前行った「早稲田松竹」が良かったので、味を占めて近くの名画座を調べていて見つけた。
毎日映画コンクールに輝いた女優特集をしていて、その日は松坂慶子で「蒲田行進曲」と「死の棘」を上演していた。

 
パチンコ屋の3階でエレベーターで上げる、開場まで外の寒い中で待つことはなかった。
シニア料金は1050円。入れ替えはないけど、途中外出はできないのが早稲田松竹とは違った。
(外に行列ができていてびっくりしたけど、パチンコの当日券みたいなの配っていた)

こちらもシニア男性が多い。
松坂慶子ファンなのか、映画ファンなのか、作品のファンなのか。
つかこうへいファンかも知れないなぁ。

上映開始を待つ間も文庫本を読む人がいたり、新聞の映画コンクール評の記事に読みふける人がいたり、知的でいい雰囲気。

1回目の上映前にはホットコーヒー150円というサービスもあって次回は利用したいと思った。

60代70代の男性が多い。私の並びの男性も、両脇のホルダーに飲み物を置き、菓子パンか何か食べていた。それも、ちゃんと背広を着て。

多分お出かけ着は背広しかないんだろうな。

女性も一人で来ている人が多く、それもデパートとかカフェとは来ている人の感じが違う。

自分の楽しみを知っていて、映画を味わっている様子がわかる。
身に付けている洋服や持ち物も、ちゃらちゃらしたブランド物ではない。ちょっと個性的なものを着こなしていたりする。

私がなりたいのは、こういう人なんだなって思う。

映画を2本見て、ちょっとお尻が痛くなって映画館を後にした。

映画の感想を話し合う相手がいたらいいかなって思ったけど、それはあってもいいけどなくてもいい。

一人で思い立った時に映画に行くことの快適さは捨てがたい。