図書館から借りて、あまり読む気にならなくて返そうと思った。
返す前にちらっと読んでいたら、心に響く箇所があって読みなおすことにした。
ガラクタに等しい情報群の、無制限垂れ流し。熟考する前に、すぐに言いたがるという傾向。すなわち、あれらが人をいかに痴呆化しているかということについての恐るべき無自覚。 P.46
私はまさにこんな状態ではないだろうか。
ネットのニュースでも、どうでもいいこと、ゴシップめいたもの、情報とまでいえないことを追いかけてクリックしている。
こんなことをするために長生きしてなんかいないでもいいんじゃない?いつ死んだっていい生き方だよね、って池田さんに言われている気がする。
池田さんはこの本を通して、生きる意味は何か、人間とはどういう存在か、其れを知ろうすること以上に大事なものはないでしょう、と言い続けている。
それを問うことではインド哲学も同じ。
人間が生きるとは、苦しみでしかない。それなのになぜ生きるのか、この苦しみから逃れる方法はないだろうかと考え続けるのが、インド哲学ともいえるだろう。
ちょっとまじめにならなくちゃな。