松岡清剛 エンカン(本を閉じる) ちょっと本を読んだら閉じて考えてみる。自分にとってこの本の味わいは
たとえば「天涯の花」珠子の生き方、もっと味わって、その生き方のすがすがしさから自分は何を得ることができるか。また、小説の中で描かれている自然、山と草花、空気、霊的な雰囲気を自分でも感じることができて、それは小旅行でもあったのかもしれない。
そう、小説で小旅行ができ、お芝居を観るように他人の人生を観るとともに同時体験できるという幸福な時間。
本を読むとはこういう幸福な時間を得ることができ、勇気とか元気とかももらえる行動にもなる。
「花の歳月」ヒロインが生きる指針としたのは老子の思想。この小説を読むことで、中国の思想に目を向けようという気持ちがわいてきた。そんな風に、読書から次への行動を促されることもある。
論語 荘子 老子の思想は今でも通じるものがあるのでは。新しいものに飛びつくのではなく、古くからのものの中に生き続けている確固たる真実。もっとも孔子と老子では矛盾するんだろうけどね。
何かに引っかかりながらのスローリーディングでもいいのではないか、確かに一考