70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

『岸本葉子の 「俳句の学び方」』 岸本葉子 著 俳句で入選するための方法伝授ですって!

岸本さんの俳句本

岸本葉子さんはNHK俳句の司会をしています。

番組中は入選作の鑑賞をして、もっと良くなるための添削などを著名俳人の先生方に教えていただきます。

番組収録の前後にも選者の先生方が入選しなかった句を

「こうすればよかった。ここが良くないから採らなかった」などと話されるそうです。

司会者の岸本さんは役得で、先生方の助言を傍でメモしています。

そのうちに様々な句会にも参加して、熱心にメモを取りました。

それは、彼女がNHK俳句での入選を目指しているからです。

実際別名で投稿していても、なかなか入選できないことが続いたようです。

 

そのメモをもとに初心者が「入選」を狙うための方法を集めたのがこの本です。

 

第1章 入選に近づく10の格言 推敲に役立つ57の技

岸本さんの作った句を例句としてまな板にのせ、「技」を使って添削していきます。

どれも参考になるのですが、音訳で俳句を読むときに参考になることがありました。

字数のルールです。

俳句を音読するとき、漢字の読みが幾通りもあって迷うときがあります。

そんなとき、音数を数えて推察することがあり、その時役に立ちそうなルール。

・中七を守るのは最優先

・上五の字余りは許されやすい

先日先輩からも教えていただいたことですが、ここではっきり確認できました。

 

第2章 俳句を学ぶ7つの心得

心得1 行き詰まったら直前に作る

心得2 添削はわがことと思う

心得3 総索引で季語力を養う

心得4 鑑賞は上達のチャンス

心得5 継続で自信をつける

心得6 「迎える」つもりで季節と向き合う

心得7 同好の士を励みとする

 

第3章 助詞力アップ 添削十番稽古

俳人の岸本尚毅さんが岸本葉子さんの俳句を例に、助詞の生かし方を解説しています。

助詞の正確な使い方は、わかっているようで曖昧です。

主語につく「は」と「が」の使い分け、しっかりわかりました。

つい使ってしまう「も」を、意識して使うべきと思ったときだけにします。

(ここでも「も」も、と最初書いたけど訂正して「も」を)

 

それぞれの助詞の働き方を学ぶことは、ブログの文章を書くときにも役立ちます。

高名な俳人の虚子が推敲の結果、助詞を一つ変えた例がいくつか紹介されています。

それほど1字で、全体の出来が変わるのです。

 

番外編 吟行愛用品

同好の士で俳句を作るためのお出かけを、吟行と言います。

岸本さんが愛用している品が写真付きで紹介。

消えるボールペンは私も愛用しています。

音訳の先輩も使っている便利文房具です。

電子辞書も音訳で使っているからあります。

虫除け日焼け止め、歩きやすいコンフォートシューズはなるほど。

俳句手帳はありませんが、ノートでもいいでしょう。

うん、一人だけの吟行なら、私吟行できますね。

 

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俳句

俳句は、「私俳句始めます!」と軽々しく口に出せない気持ちがあります。

それだけ奥が深いし、未熟な俳句をつくるのが恥ずかしくて。

 

むか~し、学生時代に俳句をかじったことがあります。

あの頃から続けていたら、って考えても仕方のないことです。

 

 

 

 

コロナ感染下での音訳ボランティア事情

定例会

4か月ぶりに図書館での定例会がありました。

録音図書の進捗状況の確認や、新しい本の割り当てなどのため必要なのです。

これから感染が続いても、最小限必要な会議ということになります。

私は考えが甘く、いつものように滑舌練習や宿題の用意をしたのですが、全部省略でした。

無駄に発声はしないってことなんですね。

 

会議中もマスク着用。

「会議中もマスクしてるんですか?」って聞いたのは私だけでした。。

家にばかりいると危機感が薄れるようです。

 

テレビドラマの撮影もリハーサルはマスクとフェイスシールド着用だというから、これがwithコロナ常識なのです。

 

 

対面朗読は

密閉した防音室で利用者さんと向き合う対面朗読はまだ中止です。

どのようにするのか、ほかの自治体でも試行錯誤しているとの報告がありました。

ほかの場所を使うにはお金の問題もあります。

広い部屋はそれなりに金額も高くなります。

今は公共施設の運営は民間委託が多いので、公共の仕事でも無料にはなりません。

対面朗読という性質上、静かであることも必須です。

利用者さんが内容をご自分の機械で録音したいという希望もあったりします。

 

飛沫が飛ぶのが問題なので、フェイスシールドをつけて互いが向き合わないように位置取りをするんでしょう。

マスクをしていては、声がくぐもってしまいます。

目の不自由な方にどうやって寄り添うか、知恵を出し合って乗り越えたいです。

 

コロナで

音訳仲間の方でもフェイスシールドを装着している方がいました。

体調に不安があるのでマスクをすると息苦しくなるからです。

「マスクは暑い!」と文句を言っている私ですが、いろいろな事情がある方がいることに思い至りました。

私はなるべくエスカレーターの手すりを触らないように気を付けています。

でも、視覚障害の方は触って確かめる場面が多いのです。

点字表示はたくさんの方が触れます。

触らなくても音声で教えてくれて、音声で指示するような機能があったらいいです。

コロナ感染を機会に、障害がある方や体調に不安がある方、高齢者や乳幼児など体力がない方、いろいろな人にやさしい技術が開発普及していくといいです。

 

仕事でも生活でも、知恵を出し合い、力を出し合って生活することが求められている社会になりました。

 

 

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 先日友達と久しぶりにランチに。

イタリアンレストランのハーブ園でパチリ。

ラベンダーも花盛りでした。

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『我らが少女A』高村薫 著 ぐんぐん引き込まれたけど、あれ? 

高村薫さん

2019年発行だから、高村さんの最新作でしょう。

彼女の著作をまとめて読んだ昨年11月に、図書館にリクエストしていました。

今になってようやく私の番になったのです。

我らが少女A

我らが少女A

  • 作者:髙村 薫
  • 発売日: 2019/07/20
  • メディア: 単行本
 

 どうしてリクエストしたか忘れてたのですが、読み出してすぐ思い出しました。

登場人物の刑事が同じだったからです。

それと、事件の関係者を丹念にたどっていく粘着質な描写にも覚えがありました。

hoymin.hatenablog.com

この本と同じ刑事が出てくる高村薫さんの「合田シリーズ」です。

 

なじみのある地名で現実感

吉祥寺とかなじみのある地名や駅名が出てきます。

現場関係の地図もあり、その位置関係を頭に入れておかないと筋を追うことができません。

荒唐無稽のお話ではなく、現実にある場所で現実に起こったかもしれない事件を描いています。

登場人物の人物像がしっかり書き込まれています。

たとえば女子高生は類型的ではなく、一人一人個性的です。

外面と内面とのねじれ、他人の評価と実像とのずれなどを細かく細かく、書き込まれています。

だから、読むときも真剣に本に立ち向かわないと、本から出るエネルギーに負けそうになります。

500ページ以上ある作品ですが、先が知りたくて一気に読んでしまいました。

でも、読み終わっても事件の解決はないのに驚かされます。

現実には簡潔明瞭な答えなどない、ということでもあるのでしょう。

 

誰にも優しい目配り

登場人物に「悪人」はいません。

誰でも「悪」の種は持っている、それが発芽するかしないかだけという『冷血』と同じ人間観だと思いました。

他人、いいえ家族に対しても冷たい心しか持てないこともあります。

その同じ人が、他人に優しくしたくなるときもあります。

若いころの自分を、苦い気持ちで思い出し、今なら他の対応もできたと後悔します。

そんな全部を含めて、人間だし人生なんだとこの本を読んで思いました。

誰かを悪者として決めつけることなく、全員に優しい目配りを感じます。

死んでしまうのでは、と思われた元警官夫婦が田舎で再出発できたのは私も嬉しくなってしまいました。

 

人生とは

いつになっても心はあれこれ動いて、ときには危険な方向に行くのも人生です。

 

いくつかの偶然が重なると思いがけない事件になるし、何もなかったかのように日常が続く場合もあります。

 

そんなすべてを物語に詰め込んで、濃密な世界を作り上げています。

 

援助交際SNS、ゲーム、ADHD警察大学校など高村さんの取材力にも感服。

たくさんの人の人生の一部分を共有できたような読書経験でした。

読書の醍醐味ですね。

 

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あじさいの仲間でしょうか

 

『俳句で夜遊び、はじめました』岸本葉子著  俳句へのお誘いに惹かれます

NHK俳句の司会

俳句の雑誌の音訳をしている関係で、NHKの俳句番組を見ています。

その中で「俳句が大好きな岸本葉子です」と毎回自己紹介する岸本さんの本です。 

俳句で夜遊び、はじめました

俳句で夜遊び、はじめました

 

テレビでの語り口と同様、俳句が面白い、大好き、一緒に俳句を作りましょうと言う気持ちがあふれている本でした。

 

夜も遊ぶ

俳句は「真剣な遊び」です。

遊び心が俳句の諧謔に通じるからです。

 

岸本さんは父親の介護をしていました。

週末は介護に通いその分週日の夜も仕事をするという数年があったそうです。

「遊ぶ」ことへの後ろめたさもあったようです。

 

二回目の夜遊びで、早朝から仕事を始めるロバートキャンベルさんが句会の後の二次会にも参加することに驚きます。

キャンベルさん曰く

「私は夜はむさぼるんです」

岸本さんも腹をくくります。

 

介護がなくなり、気持ちの余裕も時間もできて 始めた夜遊びです。

夜でなければ詠めない季題がおもしろく、ちょっとお酒が入っての喧々諤々の議論も楽しみます。

 

といっても、根が真面目で優等生の岸本さんです。

俳句を作るための吟行に、仕事や家庭の諸事をやりくりしての参加者に暖かい目を注ぎます。

 

体力勝負そして「今」を切り取る

それにしても深夜の行事に参加したり、奥深い山に分け入ったり、真剣に遊ぶには体力もいることに驚かされます。

鵜飼い・大文字などメジャーなところから六本木の骨董品店での隠れ家句会まで、月刊『俳句』で連載されました。

 

私は胃腸が弱いから、たくさんの人出のイベントとか花の名所をいくつも回る強行軍にはついて行けないみたい。

虫垂癌という大病をなさった岸本さんのこの元気さには感服です。

 

俳句作りには、その一瞬に集中して楽しむ と言う面があります。

楽しいその時に、後のことを忘れてしまう、これも一種のマインドフルネスかしら。

 

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植物の名前がわかる人になりたい

 

 

 

音訳のお供も手作りで心も弾みます

ハギレセット

生地のお店デコレクションズでハギレセットを買ったとき、入っていたキルティング

かなり以前に購入したのですが、

お揃いでペットボトルケースとポーチを作りました。

音訳の勉強会や作業のときのお供です。

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ポーチの中身

電子辞書、読書用眼鏡、フリクション多色ボールペン、マーカーが入るように設計しました。

自分の好きなサイズで必要なポケットをつけました。

たくさん小物を作ったので、応用もできるようになって嬉しいです。

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必要なものが全部はいります

喉のために飴と龍角散ダイレクトも入れておきます。

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心弾む

今日はこのセットとマスクケースも持って出かけました。

マイクの横にポーチとペットボトルケースを並べて録音します。

お弁当のときは、マスクケースがお供です。

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マスク、消毒用アルコール、ウェットティッシュをいれて

手作りの明るい色の小物で、心が癒やされます。

作るときも使うときも、心が弾みます。

 

準備は充分と思うほどしたつもりですが、校正ではたくさん直されました。

勉強は続きますが、お供もあるので楽しいです。

仏教の本を三冊 読まないで返しました 

図書館から

再開された図書館に行って、本を借りてきました。

リクエストしていた仏教関連の本です。

『瞑想する脳科学』は難しくて、時間の余裕のない今は読めないです。

じっくり腰を据えて読まないと頭に入りません。

後の二冊は山下良道さんの仏教理論です。

あたらしい「仏教3.0」の紹介です。

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中はざっと目を通しました

返却日が近づいたので一旦返しました。

明日も音訳の録音があるので、今はそちらの勉強に集中します。

 

手元ににあるものを

他にKindleで『ただ坐る』を購入して読みました。  

 情報がいつでも手に入ると、インプットばかりに気持ちが向いてしまいます。

 

手元にある一冊を味わってよむことにします。

 

瞑想ってそういうことだと思うのです。

 

ヨガでも呼吸に意識を集中することで、一種の瞑想ができていると思います。

あちこちに動こうとする心を、身体に引き留めて、脳を休めてくれます。

 

「今」に集中するとは、あるものに心をむけること、ないものを追わないこと。

 

だんだんわかってきました。

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今の時期はあじさい

 

食事中にマスクを置くために マスクケースつくっています 立体マスク用 

マスクケース

持ち運ぶ用のマスクケースは作っていたのですが、テーブルに立てておけて

食事などのときにマスクを入れるケースを作っています。

音訳の録音のときもマスクをはずすので、その時にも便利そう。

主婦のミシンさんの作品を見て、これ便利、作りたいと思いました。


立てて使える、マスクポーチの作り方、DIY.主婦のミシン、how to make a mask pouch

 

大きくて、消毒ジェルや携帯用ウェットティッシュも入れることができます。

 

進化の過程

最初は接着芯の手持ちが薄かったので、二枚重ねて使ってみました。

表生地をオックスにして張りを出そうとおもいましたが、失敗。

返し口からひっくり返すと、接着芯がよれてしまいました。

タグをつけるのも正確な四角になっていないし。

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裏布はリバティプリント

張りのある芯地と夏らしいポリエステル混の表地を購入して、習作を続けます。

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裏布が暗くていまいち

おまけでもらったニット地で裏をつけたのが気に入らなくて、シーチングを使ってさらに練習。

まとめて4つ。

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少しずつ要領がつかめて

ふー。

疲れました。

返し口はかなり大きくしないと、ひっくり返せないです。

無理をするので接着芯が剥がれてます。

入れ口とか底にステッチをかけるのも難しい。

友達に差し上げるには恥ずかしいできあがりです。

これは家族につかってもらうしかないです。

 

反省

・型紙を写すときは正確に細い線でしっかり書く

・押え金の調節を確認

・返し口からひっくり返すときはゆっくり丁寧に

・接着芯は用途に合った物を用意する

 

プラスナップを使うことができたのは大満足です。

小物作りは楽しい。