九十歳過ぎても多方面に活躍
清川さんの著書はいくつか読んでいます。
読むたびに読書量と知識の広くて深いことに驚きます。日本の古典を愛していて、その魅力をとてもわかりやすく教えて下さいます。
90歳過ぎても、講義・公演・執筆に活躍されて、ひとり暮らしの工夫と心の持ち方についても書かれています。
2014年に93歳で亡くなるまで、いろどりのある豊かな人生をおくられました。
この本は人生の先輩の元気をもらえる話がたくさん載っています。
お茶目にごきげんで
清川さんは「勉強の虫」だけの研究者ではなく、昔の人を親しいお友達のように紹介してくれます。古典を読み解くそのやり方も、偉い人の言う事をなんでも鵜呑みにするのではなく
「そうはいっても私は違う考え方よ。時代が変わったの。」というふうに会話するように楽しく話を進めていきます。
彼女の本質がお茶目なんだろうと思います。
人生は笑って、ごきげんに過ごすことが大切だと、ことあるごとに書いています。。
御自身のがんの手術後も、再発という言葉は全然頭に浮かばなかったという前向きさです。
もともとは神経質だったのを、意識して変えていったとのこと。
(意識 ヨガセンターでも will powerを使いなさいとよく言われます)
時間は流れて行ってしまいます。
愚痴や後悔をしている時間はもったいないのです。
達人
清川さんは学問にかぎらず、子育ても心を込めて思いを巡らせてやり遂げます。
達人だなあと思うのです。
50代から英語の勉強を始めて、以後何回もひとりで海外旅行に出かけています。
英語の勉強を40年続けています。
他人がやっているのを見て、カッコいいとか、うらやましいとか、できると便利だろう、というような動機で始めたものは、けっして長くは続かない。繰り返して言うが、大好きという心の芯の、やむにやまれぬ動機こそ大切なのである。
好きなことの勉強を始めるのは、いつだって大間に合い。年齢の枠はない。思い立ったが吉日なのだ。
思い立った日から四十年、私は英語学習という窓を通して、深く人生を愛し、人生からも愛し返されている気がしてならない。
英語は彼女の生業ではなく、人生を深くしてくれるものです。
私もヨガの達人にはなれなくても、ヨガで人生と自分を深く愛して行けたらと思います。
人生の達人で女性の先輩、物語が好きなロマンティックなところ、とても魅力的な清川妙さんです。
以前この本も読みました。
たくさんの著書があります。
図書館にもきっとありますから、読んでみてください。
本が好き、人生を楽しみたい女性は必見です。