70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

『「使いきる」レシピ』有元葉子著  使いきって又新たに始めることもできる

『「使い切る」レシピ』

2015年出版  有元葉子の”しまつ”な台所術

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2013年の『使い切る』が好評だったので、続編として出版された本だと思います。

この本はエッセイのほかに、レシピがたくさん載っています。

 

何をどう食べるかが、その人の生き方そのものだという事です。

新鮮な食材を「食べきる」「使い切る」ための工夫がたくさん紹介されています。

 有元さんは一人暮らしでも、大根・キャベツは丸ごと購入します。

鶏も丸鶏を蒸して極上のスープを楽しみます。

かつお節のだしも一袋一度に全部使います。

そのだし汁で、めんつゆもポン酢も作りましょうとありますが、それは市販のいいものがあるので私は作りません。

 

だんだん手順良くできるようになったら、そこまでの丁寧な生活ができるかもしれませんが、今の私ができることだけを見極めます。

 

私も実行しようと思うレシピをいくつかメモします。

 

例えばきゅうり

一袋を買ったら、時間差で食べるという工夫です。

その日のうちに生で食べて、食べきれなかったら切って塩もみにして保存袋で冷蔵庫に入れれば、1週間くらい保存できてあえ物や酢の物に便利。

まだ残ったものは、干して半干し状態をオイルやビネガーであえてサラダに。

 

私は生でも1週間くらいもつと思うのですが、おいしく飽きなく食べる工夫なのでしょう。

我が家の家庭菜園でも、キュウリが大量に収穫出来るときがあるので、やってみます。

 

そのほかにも、食材を新鮮な状態で食べるための干したり冷凍する方法が書いてあります。

 

 乾物は一袋全部

使いかけの乾物はおいしくなくなるので、ひじきも切り干し大根も一袋使い切る方法は参考になりました。

 

・ひじき (60g)

    にんにく   3かけ

    赤唐辛子  3本

    オリーブ油   大4

     ひじきは20分〜30分水につけて戻し、食べやすく切る

     にんにくはみじん切り唐辛子は小口切り

     オリーブ油とにんにくはを弱火にかけじっくり炒める

     にんにくが色づいたら水気を切ったひじきを加えていためる

      塩とコショウで味付け

 調理展開  そのままごはんのおかずに・パスタに使ったり・千切り野菜とあえ物

  

・切り干し大根

       戻したもの 胡麻酢和え   (ゴマ大3 醤油大3  酢 大3)

       シンプル煮物(かつおだしと酒で煮て、メープルシロップと醤油で味付け)

       桜エビとの炒め物(ごま油で水気をギュッと絞った切った切り干しを中火でしっかり焦げ目が付くまで炒める。桜エビを加え仕上げに塩をパラパラ) 

    

食の立て直しとヨガ

有元さんは身体の声を聞いて、身体が欲するものを食べるようにしています。

でもあまりに疲れると身体の声が聞こえず、適当なものを食べると、ずるずると悪いほうに行って、体調を崩すことにつながるとか。

そういうときの有元さんの方法は「いったん断ち切ること

適当なもの(悪いもの?)を食べるくらいなら、いっそ「今夜は何も食べない」と自分自身に宣言して、水を飲んで早めにベッドに入ってしまう。・・・ときに内臓を休めることは、体力&気力の回復につながる、というのが私の実感です。

わたしこれ、ときどきしています。この本を読んでからですが、なんだか間食をだらだらしてしまったら、夕食はやめてみます。

 

いつでも、いつからでも立て直しのできる方法です。

 この考え方は食だけでなく、対人関係でも立て直すのに有効です。

 

インド哲学では、寝ている間意識がなかったら死んでいるのと同じだというような話を聞いたことがあります。

毎朝、新しい自分で生まれ変わるというのです。

ちょっと人と言い争って気まずくなった場合に、新しい自分で以前のごたごたを引きずらないで、あたらな気持ちで向かい合うことができると、ずいぶん生きるのが楽になります。

 

楽しく豊かに生きるために

蕪は皮ごと茎も一緒にかつお節をたくさん使ったとっておきのおだしで煮て食べます。それは、

わたしの料理はやっぱり、もったいないから残さず食べる”しまつ”とは違うのです。おいしく楽しく、むしろ贅沢に食べるための”しまつ”なのです。

そして、おいしい料理は人を呼ぶから、おいしいものがある場所はにぎやかで明るく楽しくという風に生活全体の底上げができるというふうにつながります。

素材を頭からしっぽまでおいしく食べることも、道具を手入れしていろいろに使うことも、わたしたちの祖先が伝えてくれて「知恵」で、私たちの宝物です。私たちもまた後世に伝えていきたいのです。みんなでより豊かに生きるために。

インド哲学でも、知識ではなく知恵を持つ段階を目指します。

身体の使い方、心のコントロールは知識ではなく実践して会得していく知恵のようなものともいえます。

 

なんだかインド哲学と共通することが結論として出てきてしまいます。

 

買い物から帰ってすぐ食材の下ごしらえをするのも、ヨガのアサナと同様に「そういう順序なのだから」ということで自然に体が動いてくれるようになったらいいな、って思いました。

 

食事用意の時、なんとなく時間の有効活用だと思ってテレビをつけているのですが、電気ももったいないし、食材にまじめに向き合うことが大切だと思うので、これからは消そうと思います。

 

真剣に愛をこめて食事の用意をすることが、豊かな生活の一歩でもあると、改めて考えました。

 

食材が高価ではなくても、心と気持ちを込めて大切に向き合いたいです。

 

食べるものがこの身体を作り、与えられたこの身体でこの人生を生きていくのですから。

 

一緒に食べる人への愛も込めたいです。

 

こちらを先に読みました。エッセイ中心です。 

使いきる。 有元葉子の整理術 衣・食・住・からだ・頭

使いきる。 有元葉子の整理術 衣・食・住・からだ・頭

 

 

 レシピがたくさん載っています。

「使いきる。」レシピ 有元葉子の”しまつ”な台所術 (講談社のお料理BOOK)

「使いきる。」レシピ 有元葉子の”しまつ”な台所術 (講談社のお料理BOOK)