70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

『使いきる』有元葉子著 生き方の哲学も教えてくれる

『使いきる』

2013年に出版されて、サブタイトルは 

有元葉子の整理術   衣・食・住・からだ・頭

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はじめに

大掃除はしないけど、いつも有元さんの家がきれいなわけが書いてあります。 

つまり、汚れをためないのです。

汚れだけではなく、ものもためません。

お腹の中にもよけいなものはためないし、心の中にもよけいなものをためない。

いれたものがスムーズに流れて、循環しているのが、快適な体であり、快適な暮らしであると思います。

これは、断捨離本に書いてあることとまったく同じです。

同様に、ヨガとかインド哲学とも通じる真実なのだと、今さらながら驚きました。

ヨガでは心を純粋に素直に静かにすることを目指します。

インド哲学では、うまれたての赤ちゃんを一番の理想とします。

 

実は有元さんは、お洒落で高級な食材を使う料理研究家というイメージを持っていました。調理道具も身に付ける洋服も、私の感覚では高価です。それで、見た目はいいけど生活に取り入れるのはちょっと無理かしら、って敬遠していました。

 

でも、快適に生きるために、必要なところにはお金を惜しまないという生き方なので、決して贅沢な高級趣味ではないことがわかりました。

 

食は生きるための肝心かなめで、真剣に向き合うべきで、そのための道具と食材に妥協しないのです。

その食材をおいしく無駄にしないことも大事にします。

皮だって捨てないで、どうしたらおいしく食べることができるかとことん考える生き方です。

 

芯が一本通った調理法、片づけ法、考え方、生き方です。

 

第一章 まずは「片づけ」

いらないものを失くしてその状態を保ってきれいにしておくことが片付けの基本。

本当にその一本の考え方で、収納方法や収納用品をあれこれ考えなくても済むはずです。

 

台所も、クローゼットも、車の中も、身体の中も同じ。いらないものを失くして、きれいにしておく------。それが、私たちが快適に生きるための最大の鍵だと私は思っています。

 

ものは厳選して、いるいらないを見極めるようにしています。断捨離では、外から来るものもなるべく減らすけど、有元さんはそれとは違って、本当に気に入るものを手に入れるという考え方です。

衣類でも寝具でも台所道具でもなんでも、自分に本当に合うものって、そんなに多くないです。その限られたものを最後までとことん使い切る。自分自身も同じ。自分を使い切って、人生さよならするときは、笑って「はい、さよなら」って言いたい。

自分自身を使い切るというのは『魂の退社』の稲垣さんに通じるものを感じます。

稲垣さんも、朝日新聞にいたのでは会社に守られたままです。退社していろいろな依存から自立して、自分を使い切る生き方をしています。

 

第二章 家事の「流れ」を作る

「何もない状態でスタート」し、「何もない状態でおわり」にする流れを重視します。

台所仕事では、何もないところに使うものを全部用意し、使い終わった物の行先(たとえば使ったふきんの入れ物)を考えます。

食事用意ができたときには、台所も片付いているようにしたいということです。

 

これは我が家では家庭の事情で無理です。

 

でも、我が家ではどうしたらいいかを考える参考になることはたくさんありました。

調理中にレンジ周りを拭いたり、冷蔵庫を開けるたびに庫内をちょっと拭いたりはしています。

真剣に調理と片づけに向き合う姿勢は学びたいです。

 

流れを意識した作業、日常生活のあらゆる場面でも心がけたいことです。

 

第三章 掃除・メンテナンスの技術

掃除用品としてマキタのハンディ掃除機とか万能洗剤が紹介されています。

万能洗剤を濃度を変えてスプレー容器に入れて便利に使う方法です。

 

これは、我が家では私一人が家事をしているわけではなく、それぞれ考え方が違うのであまり参考になりません。

まだ我が家の掃除システムは確立していなので、今後の課題です。

私があれこれ情報に振り回されて、道具などだけ揃えて実行できていない弱点です。

クエン酸重曹が何年もあったり、アルカリ洗剤やら種類が増えてしまって収拾がつかない・・・)

今はちょっと手を付けられない部分です。

 

でも、だからと有元さんが使っているすぐ洗剤に飛びつかないだけ慎重にはなっています。

 

第四章 使い切る=生きる

有元さんは自分の頭で考えることを強く勧めます。 

なんだかみんな、世間の流れとか、与えられる情報とか、人の意見を鵜呑みにしすぎでしょう、って。怠けているんですよね。自分の頭で考えることを。

ああ、これも稲垣えみ子さんの主張と同じですね。

今まで読んだたくさんの本の中でも、そう書いてあったのに、読むたびに自分の頭で考えていない自分を反省しているようです。

 

私がヨガやインド哲学を学んでいるのも、自分の頭で考えることが目標です。

そのためには、自分の身体を感じ、自分の身体を通じて心のコントロールができるようになりたいと思っています。

 

そのコントロールというのは、周りに一喜一憂しないでいることです。

周りに影響されやすくて、すぐ動揺してしまう自分を変えることです。

 

自分の心が平穏でいて、身体を使い切るような生き方ができたらいいです。

 

う~ん。使い切るような生き方は、努力なしではできないですね。

その努力を毎日続けるのは、しんどいです。

でも、それができるようにと思い続けながら、ヨガの修練を積むってことかしら。

 

う~ん。ヨガは楽しいばかりではありません。

 

有元葉子さんのこの本は、料理家のエッセイを超えて、哲学を持った人の生き方の本でした。