70歳過ぎて自在に生きる ほいみんの日記

断捨離から、ヨガ・インド哲学・音訳へと関心が移っています。

『ヨガの解剖学』中村尚人

著者は理学療法士。「ヨガで健康になってほしい。
そのために解剖学が役に立つはず」という目的で書かれている。

ヨガでけがをしないためには、解剖学の知識が役立つというのだ。

太陽礼拝の流れで、書くアーサナを保持している状態を前提に、アライメント(各部位の配列)や筋肉の使い方をチェック解説している。

身体のどこをどう意識するか考えるのは頭を使うが、徐々に体の感覚で理解できるようになるはずだという。「考える」から「感じる」アーサナになるのが最終目的。

感じることができるようになれば、無理な姿勢は違和感、不快感として避けるようになりけがもしなくなる。

確かに、今膝を痛めているけど、そうなったとき、そして治りかけのとき、どうしたらいいのかを感じることができたら、直すための方向性が出てくる。

どんな無理がかかっているのか、その回復のためにはどの筋肉を鍛えることが必要かなどがわかるようになるのかもしれない。

アーサナの一つ一つに注意深く向き合うことが出来そうだ。
健康になるためのヨガになるためには、必要な学びだと思う。

今までは、そんなこと考えたことなかったのだけど、ここにきて「解剖学」を学ぼうという段階になったのだと思う。

 
それに、解剖学にしてはそんなに専門的すぎないし、何よりヨガのアーサナが実例だから興味深く学べそう。

一通り目を通してみたけど、じっくり腰を据えてアーサナと向き合わなくちゃ。
それこそ、読んだだけでは何の役にも立たない、身体を動かし骨と筋肉を観察してこその本だ。

太陽礼拝の順番で、一つ一つのアーサナで意識すべき筋肉のチェックポイント、解説とワークの紹介がある。

最初はタダアーサナから。「土踏まずを引き上げて、”足のバンダ”を作ってみよう」から始まる。

図解写真も多くてわかりやすい。