本部から来た特別講師の吟詠指導。
かなり前のだけど、メモとしてここに残しておくことにする。
目指すのは、心がこもった吟。
まずは統一した吟じ方で基本ができてから個性的に広げていく。
大きく息継ぎをしないで「盗み息」と「継ぎ息」とを使って、言葉が切れないようにする。
間に息を入れると意味がおろそかになる。
漢詩は読みが主体であるから、意味が通じるように読まなければならない。1行一息で吟じる
意識的に腹式呼吸を心掛ける。無意識だと腹式を忘れてしまう。
腹式呼吸とは
横隔膜はいつも下に会って声を支えている。 吟じ終わっても横隔膜は下に下がっているように。 吸う時は背中まで空気が入っている状態を作る。 インナーマッスルを鍛えることが必要で、これは訓練するしかない。 丹田で読むとは、横隔膜がピタッと下にとどまっている状態で、そうすると口を開けただけで息が入ってくる。 つまり盗み息で「間」の間に息を入れることができる。
揺り
のどの力をいかに抜くかが肝要。咽頭と言う空間の上が振動して揺りになる。貧乏ゆすりとかちりめんとかは、本当の揺りではない。 母音の下の形をしっかりつくり、口の中に空間を作る。そこで「鳴らして」ほしい。
ア エ オ 舌は平 エは後ろを少し下げる
ウ 後舌が上がっている
イ 後舌が下がって空間
ヨガと詩吟とを比べてみる。
呼吸で背中まで息を入れるのは、ヨガの呼吸法と同じ。
ヨガでは、おなかを引き込むことを意識するのだけど、詩吟ではお腹はずっと張っているところが違う。
丁寧に身体を意識していくことでは同じ。
吟じるときの姿勢は、タダアーサナと同じでいいと思う。
胸骨を開いて、まっすぐ立つ。下半身をしっかり、上半身は力を抜いてのびやかに。
高音をのどからではなく背中からまわって頭の上のほうに響かせるのは、ヨガで背骨を引き上げる感覚と似ている。
そんなことを考えると、ヨガと詩吟相互にいい関係の学びになる。